Mortes Saltantes / Magane / Ssorc
Interview
Mortes Saltantes / Magane / Ssorc Entretien avec Yasufiko et Yomituti (2015)
Il y a un groupe que je tenais absolument à interviewer dans le cadre d'un dossier sur le black metal japonais et c'est MAGANE, où MORTES SALTANTES sous son premier nom. Pourtant ce n'était pas gagné vu que le groupe a été mis entre parenthèses depuis une dizaine d'années. Mais il fallait absolument que je retrouve ses membres car ils font partie de ces rares Japonais à avoir introduit à fortes doses des éléments de leur histoire, de leur mythologie, de leurs traditions dans leur musique. Ils ont d'ailleurs créé une expression, le Yomi metal pour décrire leur style. Bonheur, ce sont deux des membres importants du groupe que j'ai retrouvés. Yasufiko, membre originel qui a également joué pour SSORC dont il a va aussi toucher un mot, et Yomituti, batteur mais surtout compositeur et parolier. Là on tient un vrai groupe de black "à la japonaise" !
1. Yasufikoさん、自己紹介をお願いします。
ブラックメタル・デスメタルのボーカルとして20年以上、東京で活動してきました。1994年にMORTES SALTANTESというブラックメタルバンドで活動を始め、このバンドはのちに凶音(MAGANE)に改名、2003年に活動を休止しました(解散ではありませんが、その後はほとんど動いていません)。同年にデスメタルバンドZOMBIE RITUALをスタートし、このバンドは今も活動中です。また同じく2003年には、ZOMBIE RITUALと並行して、SSORCというブラックメタルバンドもスタート。このバンドは2012年に脱退しました。
2. 20年間もメタルの世界で活躍しているでしょう。最初に聞いたメタルはなんでしたか?
メタルに目覚めたのはIRON MAIDEN「Number of the beast」でした。14歳の時です(1988年)。その後、DESTRUCTIONからスラッシュメタルに入り、SLAYERやSODOM、SABBAT(JPN)を聴き、1990年にMORBID ANGELとOBITUARYからデスメタルに入りました。ブラックメタルを聴くようになったのは1992年ごろで、EMPEROR/ENSLAVEDのsplitや、DARKTHRONE、MAYHEM、IMPALED NAZARENE、DISSECTIONから入りました。
3. 1994年、Mortes Saltantesが結成されました。Sighのファースト・アルバムがリリースされたころですね。あのころは日本ではブラック・メタルは人気がありましたか?どうやってそのジャンルに出会いました?他のメンバーとの出会いも教えてください。
当時の日本では、まだブラックメタルはほとんど認知されていませんでした。そんな中で私がブラックメタルと出会えたのは、そのころレコード店で働いていたAMDUSCIASのRyuichiさんと友達になったからです。彼の働くレコード店で、さまざまなブラックメタルの音源を教えてもらいました。AMDUSCIASは、のちにBlackend(UK)からアルバムをリリースしています。Ryuichiさんは、凶音でもベースを弾いてくれました。また彼を通してつながりが出来たバンドも多く、当時はAMDUSCIASやABIGAIL、SIGH、DRILLなどのバンドと「Black Metal Yakuza」というライブ企画を何度か開催しました。
MORTES SALTANTESのメンバーとは、最初は大学で出会いました。同じ学校のメンバでスタートし、その後は学校を出て活動するようになり、ライブハウスで知り合った多くのメンバーが出入りしました。メンバーチェンジがけっこう多かったです。
4. 1999年にMortesSaltantesは「凶音」という名前に変わりました。それはもっと「日本的な名前」にしたかったためですか?
改名より先に、音楽に日本的な要素が増えてきて、ファーストCDのリリースを機に、音楽性に合わせてバンド名も変更しました。
5. そして同じ1999年にファースト・アルバム、世界のブラック・メタルの歴史に残ったMortesSaltantesをリリースしました。「歴史に残った名作」だと私は確信しています。言われたことありますか?自分はそのアルバムを今どう思っていますか?
「独特だ」とは言われます。日本古来の音楽を曲に、神話の世界観を歌詞に取り入れていく試みとして、あるていどは成功したと思います。その方向性をさらに推し進めたセカンドアルバムのほうが、個人的には気に入っています。
6. 歴史に残った理由は初めての日本ブラック・メタル音楽だったから。やっぱりジャンルも超えてブラックメタルじゃなくて、Yomi metalです。
a. Yomi Metal、名前とコンセプトについて話してください。
b. 伝統的な日本を感じるアルバムです。作曲や作詞の時色々自分の国にういて調べたりしましたか?歌詞は今の日本語と違うでしょう。
c. なぜ「日本的にしよう」と思いましたか?
ここからはソングライターであり、リーダーだったYomitutiにも答えてもらいます。
a. Yomituti「Yomiは日本神話に登場する死者の国。日本だけでなくアジア全体に共通する神話の世界をコンセプトにしています」
Yasufiko「日本神話といっても、完全に日本独自のものではなく、環太平洋圏の西側の諸国(黒潮に沿った国々)には共通したモチーフが見られます。世界観としては、それらも踏まえたうえでのYomi Metalです」
b. Yomituti「作曲では雅楽と能を参考にしました。雅楽では、春夏秋冬と中心にあるもの、木火水金土のそれぞれに対応する音程が決まっていて、組曲YomotuNolitoに採用しました。歌詞では、日本神話集とも言える古典Kojikiを参考にしています。」
Yasufiko「歌詞は主に私が書いていますが、完全に古語で書くことは出来ず、現代の日本語・英語に、部分的に古語を取り入れたものになっています」
c. Yomituti「ノルウェーのブラックメタルの真似ではいけないと思いました。そこで、自分達らしさ、オリジナリティを出すため、日本的な要素を追求し始めました。まず日本神話の世界観や歌詞から始まり、徐々に能や雅楽の音階を導入しました。」
Yasufiko「キリスト教文化の影響が薄い日本人が、Satanismを歌うことへの違和感もありました。では何を描くのか考えたとき、自分たちのOriginを見つめ直すことになりました。ヨーロッパでも、SatanismやAnti-ChristからやがてPaganismやCeltの神々へと題材が広がっていった時期だったと思います。」
7. 同じような音楽、Yomi Metalのバンドが少ないのはなぜだと思いますか?外国では自分の国の楽器と言葉を使うバンドが多いのになぜ日本ではそんなに少ないでしょう?!「身殺」ぐらいじゃないですか?
Yomituti「身殺も元MortesSaltatesのメンバーです。また、Quest for BloodもYomitutiのプロジェクトです。その意味では、なかなか日本に似たバンドはいないようですね。日本神話も能も雅楽も、現代の日本で普通に生活していると、ほとんど接する機会がないからでしょう。」
Yasufiko「明治時代以降(第二次世界大戦以降はさらに激しく)、日本は欧米の政治と文化を取り入れることが、国家として生き残るための方策と信じてきました。文化の面では、音楽はもちろん、文学や食文化についてもそうです。能や雅楽は学校教育でもほとんど触れられず、個人的な興味から能動的に情報を求めないと、一生触れる機会のない日本人も多いと思います。神話も同様です。」
8. そして2003年にセカンド・アルバムをリリースしました。またYomi Metalだったけど、レーベルだけ日本じゃなかったでしょうね。Taiwanのレーベルがリリースしました。日本ではレーベルを見つけるのは難しいですか?外国からのオファーの方がよかったからですか?
当時の日本ではブラックメタルを積極的にリリースするレーベルはなく、Taiwanから来たオファーがよかったので素直にそれを受けました。TaiwanのブラックメタルバンドChthonicとは、それ以前から親交があり、Taiwanでライブをやったことも何度もあります。そうしたつながりから、Taiwanのレーベルと契約することは、自然な流れでした。
9. 私はMaganeの音楽が大好きです。だけどMaganeが好きなのはサウンド的な理由だけではない。日本のシーンに必要な存在だと思います。日本の文化をうまくMetalとミックスを作ったバンドです。必要な存在ですよ!だけど、2003年から新アルバムがありません。どうしてですか?飽きましたか?忙しいからじゃないでしょう!ほとんどすべてのメンバーは今も別のバンドで活躍しているから違う理由があるかな?
Yomituti「凶音の世界観、曲、演奏を維持することは、作曲とドラムのYomitutiにとって、精神的にも肉体的にもかなりのプレッシャーがかかることでした。そのプレッシャーに負けてYomitutiが少し不調になったことが活動停止の原因でした。また、Yomitutiにとっては2nd albumを超える作品を作ることも、プレッシャーになっていたようです。」
Yasufiko「Maganeが活動停止することになり、しかし私とNugoto(G)、Tukuoni(G)はまだまだバンド活動を続けたいと思い、ZOMBIE RITUALを始めることになりました。YomitutiがいてこそのMaganeなので、まったく別の音楽をやることに決めました」
10. Yasufikoもそうですね。SSORCとZombie Ritualのメンバーですね。全く違うバンドでしょう。紹介してください。
上記のように考えたので、Black metalやYomi metalではなく、OldなDeath metalを指向し、DEATHのファーストアルバム収録曲から取ってZOMBIE RITUALと名付けました。そしてまた、われわれにとってのOriginを考え、「ゾンビ映画」と「酒」をモチーフにすることを決めました。メンバー全員がゾンビのかっこうで演奏するのですが、こうしたデスメタルバンドはあまり他におらず、国内でも海外でも好意的に受け止められました。デモを1枚出してすぐ、USのRazorback Recsからアルバムのオファーがあり、ファーストアルバムをリリースすることが出来ました。Yomitutiに代わってソングライターとなったNugoto(ZOMBIE RITUALではAlcohol名義)にとって、大きな自信となったと思います。
一方、Black metalへの熱意も続いていたので、SSORCにも参加しました。これは、ドラムのIronfist(彼はハードコアパンクで世界的に有名なドラマーです)から「Black metalをやりたい」と声をかけてもらったのが活動開始のきっかけです。このバンドのソングライターHnickkarは、ノルウェー人と日本人の混血で、北欧風なBlack metalを標榜していました。Maganeのような和風の要素はありません。
11. 今日はBlack Metal特集なのでSSORCの話しを聞きたいです。2005年にアルバムをリリースしましたけど、あれから新アルバムがないですね。解散しましたか?
解散はしていません。が、2012年にIronfist、私、Mayo Odium(Ba)が脱退し、ギターのHnickkarだけがSSORCの名のもとに残りました。新しくドラムとボーカルを入れたと聞いていますが、ライブ活動や音源制作は再開されていないようです。
12. 20年前の日本ブラック・メタル・シーンと今のブラック・メタル・シーンが変わりましたか?
バンド数は増えたと思います。若いバンドやオーディエンスが増えてきたのはうれしいことです。明らかに和風な要素を取りいれているバンドは少ないですが、それでも、やはり欧米のバンドとはちょっと違う“味”がある気がします。
13. 多くの国ではBMは人気があります。高校生は誰でも聞いたことがあるジャンルの名前。日本では違うと思います。なぜだと思いますか?
Black metal以前に、メタル全般がマイナーなジャンルと扱われていると思います。理由は、日本以外のシーンに身を置いたことがないので、わかりません。ひとつのジャンルを追究する人より、その時々のヒット曲・流行の音楽を追いかける人のほうが日本には多いかもしれません。
14. 日本のメタルを知らないフランス人に5枚のアルバムをおすすめできますか?(ブラック・メタルじゃなくてもいいです)
5枚は少ないですね(笑)。別の日に聞かれたら、別のアルバムを挙げると思います。
SABBAT「Envenom」
TERROR FECTOR「Everlasting Hell Damnation」
TRANSGRESSOR「Ether For Scapegoat」
FUNERAL MOTH「Dense Fog」
ABIGAIL「Intercourse & Lust」
それから、私がすすめるまでもなく皆さん聴いていると思いますが、ANATOMIA、COFFINS、BUTCHER ABCも素晴らしいバンドです。音源はもちろん、ライブを観てもらいたいのはTERROR SQUADです。ハードコアパンクやグラインドコアにも素晴らしいバンドがたくさんいます。書ききれません。
15. これからの活躍を教えてください。
2014年に、新しくMIASMA DEATHというバンドを始めました。初期SAMAELやGOATLORDにInspireされた、Slowで混沌としたブラックメタルを目指しています。この春には最初のデモを制作する予定です(カセットテープとCDRでリリースします)。ZOMBIE RITUALも続けていきます。
↓サイトURL
http://miasmadeath.blog.fc2.com/
16. それでは最後にメッセージをお願いします。
MAGANEのCDは入手しづらいかもしれませんが、前身バンドであるMORTES SALTANTESのデモ3本をまとめたCD「Yomi Kafeli」が出ていますので、聴いてみてください。MAGANEのアルバムに入っている曲を、既に何曲もやっています。
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